2007文学フリマ

TMPRZ”TRO3 フルカラーのA5サイズ、10pの薄い本。現代詩とレビューと写真とエッセイというストレートな作りの一冊。 航時舎の刊行によるもの。発刊の辞がすばらし。 ひとは誰しもタイムマシンを持っている。過去へむかう装置を記憶といい、未…

銀座線 純文学系の同人サークル。「小説π」さんと同じような雰囲気だけれど、こちらのほうが装丁が多きくてページ数も多くて、ちと高い。500円である。 購入したのは第十一号。2005年発刊である。B5の130ページ。*1小説のみ9編所収。 作風とし…

□□□□□□ ―題名禁止の書物― 一橋大学文芸部の撰による、雑誌。おともとはオフセット本があったらしいが、入手したのはコピー本である。ノンブルがないのでページ数は不明。60ページぐらいありそう。表紙はローゼンっぽい女の子、つまり五血っぽい不思議な女…

神風 早稲田文芸会の編になる百円文芸誌。A4版。48p。表紙はボール紙みたいなもので、右綴でテープ止め。ちょっと製本は不安かもしれない。 正統派の文芸誌という印象で。全編小説。傑出した作品があるような感じはしない。けれども、駄作もない。 六篇…

エクセス

エクセスVOL3 ポストモダン研究会不定期刊行機関紙。コピー紙で、A5サイズで、超特集「ニコニコ動画」。対談一本、批評が二本、それと小説である。東洋大学ポストモダン研究会はここ数年サブカルチャー関係の批評を中心とした批評誌をつくっているらし…

文化と表現VOL1 「青年文化ゼミ有志」製作。どこかの大学の自主ゼミで、どこの大学かは本文中に多少ヒントらしきものがありますが、奥付にないので一応不明としておきます。A4版。単色のコピーで、紙もよろしくない。中身オンリィの紙面ですが、なんか…

小説Π 読んだのは第8号、2007年9月。A5かな。表紙のみ二色刷り。青と黒で、よい紙をつかってます。 いわゆる「純文系」のサークルで、同人誌としてこのレベルは半端ではない。文学フリマという場所ではかかせない古式ゆかしい文芸誌でありますね。小…

その6 

友達と駄作 「ブログ時代の知的遊戯マガジン」と表紙にはいくつかの企画と、空に向かって両手をのばし、カメラのかわりに指で四角をつくってなにかを覗き込んでいる赤い服の女の子。都会の町並みとあいまって、なんとなく涼やかな印象のある表紙である。A5…

その4 

破滅派 「破滅派オフライン文芸誌」の名前の通り、もともとはインターネット上でさまざまな文章を載せてい団体が、ついに冊子にしたものらしい。A5の134ページ。単色刷りだが、銀で「破滅派」と表紙に刻まれている。「後ろ向きのまま前へ進め」との売り…

その3

はんせい Vol4 はんせい社による総合誌。A5、68ページ、表紙のみカラーのホチキス留め。才能の試行錯誤マガジン、のとおり、迷走と熟練の間に見える匠な紙面がいい。 特集「やっぱり三十代はアツい!」の通り、三十代↑の作者たちによる議員へのインタビ…

その2

『Cross×Cross』 [http://skywalk.sakura.ne.jp/:title=GIFT]製作のコラボ本。A5、69ページ、単色刷りのオフセット。GIFTさんはいつもは『SkyWalk』という雑誌を作っているのですが、今回は趣向がちょっと変わった『Cross×Cross』という雑誌を作…

その1

『re:re:re:』 まず帰ってきて一番最初にみたのがこの雑誌だった。id:d-sakamataとしてはてなにも健在している、自由研究家の近藤正高氏の個人誌である。A4の48p。単色刷りの三段組。 臨時増刊号ということだが、「新幹線をめぐるディスクール・断章」…

いって見た、その感じ。

本当は我らが「左隣のラスプーチン」の記念すべき第一陣となるはずであった「文学フリマ 2007」に遊びにいってきた。そのレビューを書き留めて置こうと思う。 まず、文フリ自体はとても盛況だった。運営の人たちもさすがに手馴れていて、僕が遊びにいっ…