その3

はんせい Vol4

  • はんせい社による総合誌。A5、68ページ、表紙のみカラーのホチキス留め。才能の試行錯誤マガジン、のとおり、迷走と熟練の間に見える匠な紙面がいい。
  • 特集「やっぱり三十代はアツい!」の通り、三十代↑の作者たちによる議員へのインタビュー有り、ルポあり、大食い勝負、小説、漫画、エッセイとジャンルが多岐にわたって読み応えがある。製本に400円かかってるといっていたのに100円で売っていた。
  • やはりまずなんといっても手際のよいつくりの紙面で、表紙の女の子といい、文字の組み方といい「とってもわかってらっしゃる」。
  • インタビュー記事のつくりの秀逸さは読めば分かるが、ほんとうに「ここが聞きたい」というところをちゃんと聞いている。どこがどう、と具体的に書くとまずいので書かないが、すずき友音議員の戦略と目標、出馬までの道のり、選挙の戦い方からはじまって、将来的なビジョンとなぜそう考えるのか、という点などをキチンと抑えている印象をうけた。
  • インタビューが目玉なら、「編集長VS巨大物体O」は見もの。紙面なのでルポの緊迫感がまったく伝わってこないのだが、三十代の戦いをばかばかしくも象徴的に書かれている。いろいろ気になることばっかりだが「気にせず読んでいただけると、とても助かる」といってるので気にしなくてもよい。
  • 小説は極短編と時代劇が載る。エッセイは、うまい。漫画も味がある、とこの辺りのほめ方は通り一遍にならざるを得ないが、それだけにバランスのよい雑誌だという印象は強い。
  • また、ブログもやっているようなので、そちらも御覧あれ。