第二回 ほんとうにまとめを始めよう!

たたた:じゃあ今年のカルチャー総括的な感じでいきますか! とんかつ君はどうでしたかすか?
とんかつ:カルチャー総括か。そうね、周りでは震災の影響を受けて、そういう本だったりトークイベントだったりっていうのがあるのを、twitterとかで見てきたけど、ほとんど触れずに来てしまった、というのは良かったことなのか悪かったことなのか(笑)。震災関連本で買ったのは、 原武史の『震災と鉄道』くらいだなぁ。

震災と鉄道 (朝日新書)

震災と鉄道 (朝日新書)

たたた: 震災関係の本とかイベントはホント多かったですね。原発や政治政策ともからめて、「硬め」の本もけっこう売れたとききます。
とんかつ:まあおれは本職が、運動団体の専従職員だというのもあって、職場の人達は積極的にそういう運動にコミットしてはいたし、そういうのの手伝い的なものはしていました。 ただ、そういうのはほんとにじっくり考えたくて、運動団体に身をおく僕からしても「これはあまり説得的ではないだろう」っていう反原発のパンフレットとかもよく見たりするので、 そういうのに嫌気がさしていた、というのもあります。
たたた: 震災やその後の日本の状況なんかについて、「即レス」派と「遅レス」派がいたと思いますけれど、そうすると、とんかつ君は遅レスをしようと思ってるのよね。
とんかつ :「遅レス」派、っていたの?(笑)。
たたた: 言われてみるといないないかも(笑)。いや、これからレスを返していくんだよ。大塚英志も「これから10年東北について考えていくなら、かつて見切りを付けた言論の世界にも可能性があるかもしれない」っていってたじゃない。カルチャーについてもそうだけど、十年かけて「レス」をしていくなら、それも誠実な態度だとは思います。
とんかつ:まあでも、即レスっていうのはあの場では多分必要で、というのは問題があることを知らせること、科学者たちは即レスしてとっとと分析すること、そして明確な意思表示をすることっていうのはああいう場面には大事で、 その意味で即レスは必要だと思うの。
でも、それを遅レス的に反省して、自分を随時変更していくのは大事よね。 おれはあんまり即レス出来なかったけど、立場は明確にしているつもりだし、それを常に反省して入るつもり。あんまり何かしてもないけど(笑)。
たたた: なんだか結局決意表明みたいになってしまうけれど(笑)、それも大事なことだよね。本当……。仙台にいる友だちやひだらすにもずっと描いてくれてる仲間たちも大変な目にあったみたいでほんとうに心配してて、それがやっぱり昨日のことみたいに忘れてても思い出しちゃんですよね。今年を語るのに、どうしても避けて通れはしない話題でした。