15 minuts made salon Vol 1

 ということで、音カフェを見終わってから音速で池袋へ!
 お目当てはもちろん、Mrs.fictionsの開催する新しいイベント、15mm salon!

 こちらは、池袋グリーンシアター一階のオープンカフェで開かれたこじんまりとしたイベントでしたが、主宰の今村さんの軽妙洒脱なトークによって和気藹々とした雰囲気でした。カトリヒデトシ氏による公開インタビューもユニークで、突然振られたジエン社、時間堂のお二人も見事に応対していましたですよ。

 いまや「15分演劇」というフレームを作り上げた感さえあるMrs.fictionsですが、やっぱり最初はいろいろあったようで、たんに一緒に住んでいただけの人から、途中参加の松本Dさんまで、豊富且つ高いモチベーションをもった集団としていろんな苦労をされたようです! 抽象的にカットインするとこんな感じです!
 インタビューの内容は、そんなわけで、Mrs.fictionsが呼んだ様々な劇団の話、一五分演劇を切り盛りするための仕込みや準備について、あるいはいまおすすめの劇団にいたるまで様々でした。15mmにでた劇団が今大活躍しているところからも、Mrsの劇団を見る選球眼はもう明らかですが、カトリさんの演劇マッピング力がこれもまた、すごい。こうやってみると、15mmが大ブレイク直前の劇団を引っ張ってきていたことはまちがいないですね。

 二回に分けて行われたインタビューの終わると雑談の時間。他の劇団の方々ともお互いにいろいろとおしゃべりしました。
 僕も調子よくまざっておしゃべりさせていただきましたですよー。

 中でも萌えを演劇にするエンターテイメント集団、「モエプロ」さんの話題が超面白かったのでちょっとだけ公開。

  • 萌えがわからない女優さんに、主宰が『ラブひな』を勧めている。
  • ラブひな』を読み終えた萌えがわからない女優さんから「萌えって、重いんですね……」と言われる。
  • 主宰は萌えに対する強いこだわりを持っており、エロが入ってはいけない、交差点でぶつかるときの芝居のためだけに超練習を強いる、などいろいろと萌えを追求している。
  • しかし当人は今、栃木で自動車教習の合宿中である。

 それから、「ゲキバカ」さん、アイサツや、快快、柿食う客、そのほか多くの劇団のお話もうかがうことができました。素敵な出会いもたくさんあって、ああ参加してよかった! なイベントでした。
 演劇人ならずとも、楽しめるとても素敵な空間。こういう場所を作ったのはほんっとうに偉い。ゼヒともVOL2を(おl

おわりに

 というわけで、音カフェと15mmの日だったわけですが、両者ともに作り手が作り手と交流する場でした。そんなイベントが同日に開かれた、というのは夏の始まりにとってもユニークな出来事だったように思います。
 場が増えていくことは、お金の問題や人間関係の難しさなんて野暮なことは言わなくても単純に素敵なことだと思いませんか?
 
 僕はでも、たとえば「音カフェ、15mmと出逢う」なんていうことがあってもいいかなとも思いました。作り手が作り手と出会うというのは本当はそういうことなのかもしれないから。ただのお客さんと創作者だけの関係ではなくて、何か違うものをもつ人から何か違うものを受け取ることが、もっとあっていいいかも。だから、7月4日は祭りの日でした。このお祭りで、また誰かと巡り会えますように。