最近読んだ本
- 作者: 野平慎二
- 出版社/メーカー: 世織書房
- 発売日: 2007/10
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でも難しくてよくわからんことも多い。
- 作者: 久保田啓一,鈴木淳,揖斐高,鈴木亮
- 出版社/メーカー: 三弥井書店
- 発売日: 2004/12
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【十三】
一、「歌を詠じ習に学文なくてはいかゞ」といふ人有。学問は歌稽古のみならず、惣而身を脩、国家天下を治るの大き成より、微細の事に至るまで、なくては不可有事なり。さりとも一首を詠じ習ふには、あながち学問の才によるにはあらず。一書をも慥かに心得なくして達者に詠む人、昔よりある事也。尤も学問有人の詠じ習ふは、たとへば網と筌とを持たる人の、淵にのぞみて魚を得んと窺がごとし。その魚を取術こそ知らざれども、道具あればやがて魚取術は覚る事やすかるべし(後略)
才能にうちまかせてやるのもいいけど、道具を身につければ魚とりみたいにうまくなれますよ。ということ。中世初期ではむしろ「学問」を嫌ったわけだけれど、江戸まで来るとやっぱり学問も大事だなぁと思われるようになっていたんですね。現代の小説家(志望も)にも金言としていただきとうございます。