雑記。

 「掟」といって「掟ポルシェ」を思い出す人ももうそんなに多くはなかろうと思うけれど、一発芸の企画物よりも最近気になっていることがある。


 店の「掟」だ。

 うどんチェーン店「はなまるうどん」の壁にはでかでかと標語がかけられている。あれだけでかいんだから、はなまるうどんのHPになんかあるだろうと思ったら、ない。かろうじて

“朝うどん いいなと思ったらやっぱりあなたもうどん通”

だけ「メニュー一覧」の朝うどんのところにあった。語尾が「〜〜べし!」でとめてあるぐらい強調するんだったらHPぐらいに出しておいてよ。



 とはいうものの、本当に気になっているのは「伝説のすた丼屋」の「掟」である。僕の行きつけ(というほど年中いってもいないのだけれど)は、JR高田馬場徒歩10分ぐらいのところ、早稲田通りにある早稲田通り店*1なのだけれど、そこにもでかでかと巨大な標語で

其の壱
絶対、
すた丼を喰うべし

其の弐
いつ何時も
すた丼を喰うべし

其の参
さすれども
時には・・・・

其の四、
飯は一粒も
残すべからず

其の伍
味わいつつ、ぶっこむべし

とどこかの武道家みたいなことが書いてあるのです。しかし、早稲田通り店には第六の掟が存在するらしく、仲間 由紀恵だか上野樹里だか連れてきてくれ誰か、とかいうなさけない標語もとってつけたように書いてあるのです。

この標語って誰にむけたものなんですかね。やっぱりお客さん? あまりにもぶばりすぎてて、スタ丼がいかに「をとこのめにゅう」とはいえ、なんとなくそら恐ろしいような気持ちになってきませんか。客と「店」をつなぐテンション、あるいはノリが、「飯を大量に食う」ことに求められていくというような。
 



なんでこの標語を僕が気にしているのかというと、それは飯屋という場所でこうした看板を見るたびに、ああ、この標語の通りめしを食える人になりたいな。と思うからなのでした。その一方で、こうした標語は「標語の内面化」を客に要請し、その要請を、店のノリとして表現することでごまかしてしまうというようなものでもあるのでしょう。


とか書いていたらおなかすいてきました。とりあえず蕎麦をゆでて、続きはそれから。

*1:そのまんま。