お知らせラッシュ！？

ボーカロイドたちがオリジナル曲をセッションしたようです

studiotetore→imagesdawnのココアシガレットPこと、GYARIさんの新作がドーン！

津軽野ユンボ作詞のオリジナル曲「月光ステージ」のリアレンジ「Moonlight_Stage_-JAZZ_SAMBA_REMIX-」の新作動画。
録音のトラブルなんかでじゃっかん遅れていただけれど、ココシガPらしい喜びと心優しさにあふれた一作ですねぇ。待ちわびた待ちわびた！　
もう本当に待ちわびたよ！

というなか、実は絵師である津軽野ユンボ氏の漫画の新作もあげられていました。

こちらは何作かある中の一つでごす。アイルーかわいいよアイルー。

『E☆2』！

　
　で、ひだらすの作る最新作『S.I.』がモリモリ進行中のさなか、そちらにインタビューで登場している劇団「モエプロ」主宰の佐古田康之氏が、劇作家だけではなくライトノベルに初挑戦しております。絵師は、黒猫左近氏。WEBでも連載をもつとのことで、たぶん今頃超絶多忙な時期を過ごしておられるに違いありませんよね。

E☆2(えつ) 2011年 03月号 [雑誌]

ジエン社、インフレ世界

　それで、さらにこっちも『S.I.』がらみで、劇団を二つしょうかい。

　一つ目が、ジエン社「スーサイドエルフ・インフレ世界」
　http://elegirl.net/jiensha/main/

　静かな演劇2.0を志向するジエン社の、「リアルっぽいもの」「ベタに見えるもの」との次なる戦いのステージがこちら。
　ちなみに、稽古の風景をUSTで配信するページはこちら。
　http://www.ustream.tv/user/jiensya

　あいかわらず、あらすじがいろいろとすごいです。いままでジエン社を見慣れてる人たちはけっこう意外なキャスティングが見所でもあるみたいですよ。
　もう予約が始まっていて、すぐにこちらで予約ができますですよ。
　http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=24675

私たちより優れた身体と すごい力の笑顔で落ちるあの子 誰か　止めて

東京の郊外にある美術大学で構想され、試験的に流通していた芸術支援地域通貨『アートム』は、壮絶なインフレーションを起こし事実上破たんしていた。高額な印刷機が設置されたアートム紙幣の造幣所（旧油彩研究室）には、相当な労力を費やしてあちこちから回収されたアートム紙幣が散乱している。アートムのインフレを少しでも抑えるため、大学は学内のアートム紙幣のストック破棄を決定したのだ。紙幣には、複製を防止するための技巧がこらしており、処分しようにも用意された電動シュレッダーでは頻繁に紙詰まりを起こしてしまうため、アートム処分特にやる気なく終了し、大量の紙幣が旧油彩研究室に放置される事になった。

やがて経営破たんを起こしその美大は崩壊した。校舎を解体する費用もなかったため建物は放置されたが、この美大を卒業後、定職に就けなかった者たちが自然と集まり占拠し、おのおのの創作活動のためのアトリエ、あるいは憩いの、あるいは住まいに、あるいはラブホテル代を惜しんで身体を重ねる場所として、機能し始めた。
教室の一室にゴミ袋にまとめられていた紙幣に、ひとりの女が気がついた。大量にうち捨てられるこの紙幣を見て、ある事を思いつく。

『私に優しくしてくれたら、この紙幣ひゃくえん分を私は支払う。じゅうまんえん分溜まったら、私の身体を自由に触ってもいい』

女は、飛びぬけて美しいわけでもなかったが、それでも女であったし普通程度に美しいし、ある程度若くもあった。就職が出来ない程度に若くもあった。紙幣は、この旧美大にたむろする若者たちに流通し始めた。面倒な用事を、アートムで支払う事によって交換し合うのだ。

それとまったく関係なく、女のかつて3番目に好きだった男が中東の国イエメンで拘束された事を、ツイッターで知った。
「拘束なうは続いてますなう。ユーストリーム配信で俺を処刑するっぽいから見て」。

今日はそのユーストリーム配信の日だ。

旧油彩研究室のにおいの中に、女と、パソコンと、ソファと、ゴミ袋の中の大量のアートム紙幣。ゴミ袋を抱えるようにして、女はツイッターをしている。
春の日差しは、半地下に埋まるこの部屋に、届くわけがなかった。

　いまだと、劇団のチラシは折りたたむとブックカバーになる特性仕様でもらえます。ぜひぜひ、チェックされてはいかがでしょうか。