M3行って飯食ってコミティアにいった日。

一路M3へ!

 昨日は東京都写真美術館に展示を見に行って酒飲んで横浜に一泊。
 
 お目当てはもちろん、音系即売会M3!
 
 今年のM3は落選倍率二倍という事前の情報の通り、観客のすごいことすごいこと!
 
 会場についたのは午前十一時をちょっと回ったあたり。ほのぼのと暖かい日のJR蒲田駅には音系ファンたちが陸続と集まってきました。蒲田PIOに着いたー、と思ったのもつかの間、道路を四つ越えた先まで人の列が続いて並んでおり、行列の整理を受け持っていたスタッフもぼそっと「もう限界です……」とうれしい悲鳴を漏らしていました。


 いやぁ、軽く二千人ぐらいいたんじゃないか……? 12時を回った頃には会場のパンフも売り切れで拍手喝采です。

 例年をはるかに越える動員数に会場の熱気も半端ない盛り上がり。来場者の人々も、年齢性別バラバラで多層的なミクスチャーを感じさせ、音楽もアニソンゲーソンアレンジばかりではなく、多くはオリジナルが目立つ気分はそのままに、東方アレンジやミク(ボーカロイド)、アレンジ系のサウンドもも存在感抜群で、ニコニコ動画で人気になった「ニコニコ勢」たちの注目度も昨年を遥かに越えています。
 

 ニコニコ動画によって受け手/作り手の距離を大きく縮めた上、ボーカロイドの普及によって「歌」の問題をクリアにした同人音楽シーンは、たしかに今、もっとも「熱い」同人カルチャーなのかもしれません。アイドルや商業レーベルのアーティストと遜色ない実力をもつ歌姫たちや、圧倒的な作曲/アレンジ力で定評のある霜月はるか氏らの存在の大きさもさることながら、同人音楽ならではのむちゃくちゃなネタ曲もあれば、ハードコアもラップもHIPHOPもクラシック編成もオペラもある同人音楽はその多様性を他者を排除せずに保ち続ける奇跡的なジャンルでもあるわけです。

 で、個人的に今注目しているが「同人音楽劇団」の存在であります。ようするに、ドラマCDを販売する同人劇団たちです。つまらなかった芝居を見せられたときの小劇場のガッカリ感は演劇ファンなら誰しもが味わったことの有る「カネカエセ」感覚ですが、同じことが同人劇団にも年中にも起こります。しかし、同人劇団には、ドラマCDののほほんとした感覚と、小劇場の緊張感が同居する独特な「世界観」を作っています。ただ、やはり下北沢や王子で活動するグループに比べると演技力/演出力の差はやや歴然、か。
 むしろプロで活動する小劇場劇団たちこそ、M3のような場所に現れるべきかもしれません。

以下買ったもの。
  • ななふれっと「Good-morning」

 ゴムとめらみぽっぷによるサークル。キュートなイラストに、半裸のKAITOがまぶしいジャケットデザイン。曲もジャケットのイメージにピッタリなキュートなポップサウンドで楽しく聞ける。四曲目の「ミヤコワスレ」が秀逸。めらみぽっぷとゴムによる、しっとりと聞かせる一曲。かって損なし。

 聞いて字の如く「Kanon」「AIR」「CLANNAD」などの葉鍵系作品のアレンジアルバム。しっとりと聞かせる男性ボーカルがたまらない。並んで買ったかいがあったというものです。

  • 蒼天ユグドラシル「オリジナルミュージカルドラマCD」@X−TLiM

 
 先ほど書いた同人劇団の一つ。視聴した中ではもっともレベルの高いサークルの一つと見た。トールケースにCD2枚で800円。20名近いスタッフが関係するかなり大規模なグループのようです。効果音、音楽は相当なもの。脚本はいささか説明調であまいけれど、役者の錬度も十分な感じ。ミキシングがいささかあまく、時折聞き取りづらいところがありますが、ミュージカルというだけあって、歌もうまく、総合的なクオリティはけして低くはないです。ファンタジーな世界観がいささかチープでひねりが弱いけれど、ゆっくり聞いてみてから。

  • 空色絵本「孤独の守」

 独特のウィスパーサウンド。何気なく視聴した

  • 沢水遥奈ピアノ作品集「DVERGR〜Piano safn〜」
  • AIR WINDOW「Enjoy music4」
  • Cosmic Joker Records「Fragment of Frction」
  • saori&織姫オペラシアター「天使1」
  • 劇団ナタデココナタデココ2」

コミティアいってみた。

 続いて松屋で飯食ったらまさかの雨。
 蒲田から国際展示場駅へ。東京ビッグサイト東ホールを使ってのコミティア88に乱入してきました。

 二時時点でもコミティアティアズマガジンはまだ在庫があったようで、斜め読みをしながら会場内へ。展示スペースに読書スペース、漫画/イラストの持込スペースも広くなったようです。

 今回目を引いたのは「同人ゲーム部」でした。コミティアでは複数のサークルが「部活動」と銘打って共同企画を行うのですが、今回の「同人ゲーム部」は非常にクオリティの高い入門書を備え、60サークル近くが参加した大規模なものとなりました。500円で頒布された『GAMOOK 作ろう! 遊ぼう! 同人ゲーム!』はファンの絶叫、制作のコツからデータ入稿にいたるまでさまざまなアスペクトから同人ゲームをとらえたすばらしいファンブックとなっています。

買ったものは以下のとおり
  • 赤い雪「SCARLET NEEDLE第一巻 赤針」

 なぜか知り合いになったサークルさん。装丁もものすごくしっかりした本。伝奇寄りの学園モノ、といった風情のライトノベルです。なんと挿絵が「パッチ」で挟み込まれているというサービスがついております。

  • COMITIA88同人ゲーム部ゲームムック編集部「GAMOOK」

 三十名ぐらいいるんじゃないかという執筆陣たちが熱く語る同人ゲームの魅力と紹介。500円は明らかにお買い得。
 とりわけ、プロジェクト統括の人の苦労話に涙がこぼれました。表紙もカチッとしていますね。

 ミニコミで復活。これはやばいね? 「アートの人」についてのあれで爆笑。企業ブースでひそやかに売っておりました。

  • 同「Tシャツ」L2サイズ
  • 紋章官「唾・刀装具はどんなもの?」
  • CIELO「TOMORROW」体験版 

 もらいもの。

  • SIRCLE HARU-STUDIO「HARU-studio-ON-AIR take3」 

 四コマ。ちょっと面白い。

おまけ