とりあえず目にとまったサークルから

2008　M3 たたた

Ｍ３に行ってきました。日本最大の同人音楽即売会。今回は神奈川県横浜は蒲田にて開催されていまして、来年の文学フリマも同じ場所で開催されるわけ。偵察もかねていってみたら熱気というか、音楽とマンガを愛する奴らのテンションに押されましたね。普通に巫女さんのコスプレしてるしー、なんだかルルーシュいるしー。
　同人というのはミニマムであるがゆえにメジャーよりも一点では、強い火力とテンションがある。流行にばーっと流されるケースもあれば、売れ行きしか気にしてないやつらもいれば、もう楽しくってしょうがない！　っていう人たちもいて、こういう場所があるってだけなんだか蒲田まできてよかったなと思いましたね。
　そのあとＰＯＣＡＬＩのプロデューサーとお茶して帰宅。まぁ買ったものに関してざらざらと雑感を書いておくことにします。

【サークル名】Inocent.WORKS

【ＣＤ名】Ｍａｉｄｅｎ　Ｖｏｙａｇｅ
【Ｔｒ　リスト】
01 Welcom to our Narrative
02 無為式
03 Don't stop the MINIMAL!!
04 Forest of happiness
05 All in Flux
06 俄雪―ニワカユキ―
07　ＷＡＬＫ
08 gentle white
09 BIT BOY
10 P.H Concourse
11 げにかぐわしきはそのにほひ
12　ネイティブフェイス（→QLYNX.Remix)
13　you(Abstract Remix)
14　WORKNG IN A MINE
15 after thought

【サイト】
http://www.ab.auone-net.jp/~savan/

＊処女作となる「Meiden Voyage」。スタッフはデザイナー、作曲家、別人格を含む数名で構成されているらしい。ごった煮サークルを自称するだけあってライティング、楽曲、アレンジ、サイトデザインからロゴ（超かわいいぜ）にいたるまでこだわりとクオリティを感じられる。
　曲全体としてはテクノやジャズ、フュージョンといった系譜に連なる印象があるけれど、じんわりと聞かせる才覚があり、作業用にも観賞用にも十分耐えうる。
　東方アレンジとなるＴｒ１２と、ひぐらしアレンジとなる１３を含む１５曲。どれも世界観と完成度を両立させている。
　ブログもあり、最新の活動はそちらで確認できるようである。とりわけＴｒ３とＴｒ１２が好み。on Vocalの曲はないので、インストのみであるが、ゆるせる。ただ、完成度の高さゆえの単調さも免れないかもしれない。

【サイト名】Materia-Rhythm

【ＣＤ名】Moon Drop Music
【Ｔｒリスト】
1 ArchiText291
2 ArchiText069
3 ArchiText078
4 ArchiText077
% ArchiText070

【サイト】
　http://www.h4.dion.ne.jp/~materia/

　これはヤバイ。の一言に尽きる。
　サイトもつくりもシンプルをきわめて素人を遠ざけんばかりのドスが利いて、曲はそんな世界をさらに離れた宇宙にとんだ音楽を「読む」ことを徹底的に拒否したノイズ／リズムだった。ただの小さな「ゴォー」という音に尽きるＴｒ３や、リズムがとれないリズムＴｒ１。１９８４年から活動をするアンビエントユニットらしく、これはうれねーだろうなと思いつつも、もはや退屈しのぎに堕落した音楽の世界に不可解さの立ち止まりを要求する暴力と英断に、ボクはちょっと黙るしかない。
　つまり、こいつはすげえ、ということを無責任にいうことだけで紹介を終えよう。だって、やばいんだもん。

【サークル名】CIT Softmedia DTM Team

【ＣＤ名】infinity
【Ｔｒリスト】
#1 WheThe
#2 Gaze
#3 たかな
#4 yuutama
#5 a$aGe
#6 MiRAL
#7 convoy
#8 MIDORI
#9 Mew
#10 Motomii
#11 eve
#12 MIDORI
#13 yuutama
#14 soarer
#15 sou
#16 RICHTER
#17 KINOSSA
#18 Odikonic
#19 soarer

【サイト】
http://softmedia.sakura.ne.jp/project/dtm/products.html

葉工業大学文化会所属・ソフトメディア研究会のＤＴＭ班によるＣＤ。かなりのボリュームがあり、玉石混交のイメージ。ＤＴＭの教材のような実に良く作られた――言い換えるとどこかで利いたような――テクノな曲が多い。初めてＤＴＭを使ったというものもいて、同人の醍醐味ってやつを味わえ、基本をかっつりと抑えたＤＴＭの使用である。ジャケットデザインも悪くないし、∞の記号をシンプルに使ってかっこいい。でもなんかこう全体的には、いまいち。

【サークル名】Charge of uniform

【ＣＤ名】 Red Herring -Practice mode-
【Ｔｒリスト】
1 a white lie?(妖魔夜行）
2 Skyscraper~since 1884~
3 melody of P.F~王女の為に~
4 U N O \ !!!(Ｕ．Ｎ．オーエンは彼女なのか。

【サイト】
http://iromige.web.fc2.com/

　東方アレンジのサークルの一曲、あの、ＭＰ３プレイヤーを落としてしまったの僕です。ごめんなさい。一曲目は作詞作曲のイロリによるボーカルがある。ささやくような歌声で、ちょっとだけ聞き取りずらい。東方アレンジとしてはじつに基本に忠実な印象があって、原曲を損ねることなく聞かせてくれる。クラシカルな演出が得意なのか、Ｔｒ３、４が好きです。
　イラストはフラン（東方紅魔郷のＥｘボス）。なるほど、妹様は発狂していらっしゃる。

続きはまたー。