6/12 文学フリマ@M−13で発売開始!

長らくおまたせしました。
文学フリマ

開催日 2011年 6月12日(日)
開催時間 11:00〜17:00
会場 大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール

にて、いよいよ僕らの最新号が発売されます。

で、今回ともう一回にわけて、その中身を特別に紹介いたしますですよ!!

.数える数―革命についての断章―

田中 希生

新進気鋭の歴史学者による未来のための巻頭言!
震災後の世界のなかで、これほど生々しく決然たる宣言は聞いたことがないでしょう!?

HP
http://www.fragment-group.com/kiotanaka/

ツイッター
http://twitter.com/#!/kio_tanaka

2.NEO BODYCRITISCISM Patation interval ?

安倉儀たたた

 本号のテーマにある「BODYCRITISCISM」についてのクリアランス・プロトコル。『S.I.』のコンセプトをがっつり解説いたします。

3.麺を食べる

妖怪きのこ イラスト オレンジ

 『界遊』でも小説を執筆している妖怪きのこの最新作! 大学で奇妙な同棲生活を送る男の視線から、ただようでも立つでもない、今らしい頼りなさと希望の不在を描いた小説です。

4.目と色と風景と

鈴木 未知可

 色彩の話から3Dテレビまで、観ていくすべてが予祝でもあるような、ただよっていく感性が素敵なエッセイです。

5.小劇場の〈ボディ・クリティシズム〉―小劇場演劇の現在と表現者 作者本介【ジエン社】×今村圭佑【Mrs.fictions】

 本誌の目玉その1! 未来を築く二つの劇団の代表が、それぞれの観点から「身体について」大激論! 現代の小劇場演劇で繰り広げられるあらゆる身体表現について、あるいは劇団運営の難しさについて、現在を疾駆する怒濤の劇団たちについて、縦横無尽に語り合います。

ジエン社HP
http://elegirl.net/jiensha/

Mrs.fictions
http://www.mrsfictions.com/

ユキムシタローちゃん 高山羽根子

吉田の愛について 高山羽根子

現場の阿部麻理江アナにレポートして頂きます 高山羽根子

 SF作家、高山羽根子の最新作三本(旧作含む)。日常の中にある不思議さや優しさ、ふわりとした空間のあり方、いろいろなものを見せてくれる小説のクオリティ!

ツイッター
http://twitter.com/#!/HighMt_HNK

momoji

i0-0i イラスト 旦虎

 東方二次創作、ねちょこんでもおなじみのiO-Oiによる最新作。二次創作、のイメージを越えて冒険的/実験的小説を書き続けつつ、しかし己の欲望に忠実でもあるようなステキな小説です。今号では、代書人バートルビーを下敷きに「書くこと/書けないこと」と「喰う」ことについての不条理劇がなぜか展開。東方のポテンシャルを限界の向こう側まで引き出します!

iO-Oi HP
http://i0-0i.sakura.ne.jp/

旦虎 ツイッター
http://twitter.com/#!/tan_tora

Flowering Night

吉田竜宇

 こちらも東方二次創作短歌。
 現代口語短歌の最高峰にして完成体。二次創作短歌の次の次。どうぞお読みなさい。

Love,ANNA NICOL SMITH

山本美希

新進気鋭のイラストレーター/クリエイターの山本美希が描く愛の世界。不思議な魅力をもつ三人の、イラストでもありポートレートでもあり、そのようなものでもある何か。

ツイッター
http://twitter.com/#!/bakudanchan

HP
http://mikiyamamoto.daportfolio.com/


同人音楽批評について アレンジ系同人音楽における「蠢き」の問題を中心に

井手口 彰典

同人音楽初音ミクなどの論考を描く、音楽社会学者である井手口彰典の最新論文! ニコニコ動画等で大旋風を巻き起こした「アレンジカルチャー」と、同人音楽批評についての現在をしなやかに論じる一本。ポピューラミュージックの見取り図でもあり、批評がカルチャーとして巻き起こるその現場のリポートでもあるような浩瀚な論文です。同人音楽ファンもそうでないかたも、ぜひ一読あれ!

音楽が解き放ってくれることども

鈴木未知可

 鈴木未知可さんの二本目のエッセイ。井手口論文の返歌のようなしなやかな文体で、とある楽器についてもろもろ語ります。ときどき現れる夫が「刑事コロンボ」のうちのカミさん、のごとき謎の存在感。

「視聴者」はどこだ? ――アニメ「ミラクル・トレイン」について

にゅるん

 みなさまご存じでしょうか。ご存じでしょうね。なぞのツイッターアイドル(?) にゅるん先生の最新作です。
 あるいは、初評論です。
 今回は、あの「ミラクル☆トレイン」について書いてもらっています。あのもやもやする擬人化アニメ。そのもやもやの理由が明らかに。
 にゅるんせんせいらしいふわりとした文体で、お茶を飲むようにどうぞお読みください。

ツイッター
http://twitter.com/#!/uinyun
 

雨はポルノスターのように

羽入成行

こちらも短歌集。詞は柔らかく、しかし強い。
小林秀雄のある作品を下敷きにしながら、物語性や革命への変動すら感じさせるものになっています。
こちらは、次につづく中沢忠之氏の作品に通じる、雨の、たぶん夜のにおいがします。

ファミリーリセンブランスとしての私―柴崎友香

中沢忠之

 文学研究者・文芸評論家。中沢忠之の最新論文。sz6といえばご存知のかたも多いのではないでしょうか。
 本作では、中沢が重要視し続けてきた二人の作家、柴崎友香長嶋有について、とくに柴崎の内面描写について非常に広域な観点から見直していきます。ファミリーリセンブランスという観点からの世界認識のありかたは、きっと読解において新しい枠組みとなっていくことでしょう。

まずは、おともだち、から

吉田恭大

巻末は吉田恭大の短歌でシメ! とある超有名作家と読者との関係を下敷きに、それとの関係のありかたを模索するクールな一冊。
その作家がもつ硬質な文体やスタイルを、どのように継承するのか、という難題にも挑んでいるのです。