S.E.3の通販を開始します。

左隣のラスプーチンがお届けするハジメテデアウ文芸誌『S.E.3』の通販を開始いたします。

これで、僕たちの扱える商品は

  • 『S.E.VOL2』A5 80p
  • 『S.E.VOL3』A5 74p

となります。

kei.umedaアットマークgmail.comまで、送り先住所をメールしてくださいませ。あるいは、こちらまで。


振込先を返信させていただきますね。


一部送料梱包料込みで600円。二部、三部のまとめ買いの場合はもうちょっと送料がお安くなります。

また、地方の書店なんだが、十部ほしい、とかも適宜お受付いたします。


S.E.3 目次

  • 表紙原画、TATUWO/mahakoyo
    • 愛も変わらず、編集サイドの想像をはるかに超えるクオリティで装丁デザインを展開してくれるmahakoyoのセンスに脱帽。今回は二色刷/締め切りギリギリの状況下で、新進気鋭のイラストレイター/マンガ家見習いのTATUWOをサポートしてくれました。最高です。S.E.3の題字は旦虎。ジブリ的といわれ続けてきた『S.E.』シリーズの表紙は、今号で舵を大きく切ります。ダイナミックな立体感と想像性を付与するアートワークで、新しくも僕らの存在を主張する「左隣のラスプーチンらしい」ものとなって登場する予定です。(実物をまだ見てませんがorz)中扉もTATUWO/旦虎/mahakoyoの息があったアートワークが展開されています。

 巻頭。十五回は読んでほしいこの漫画。

  • 石原千秋×オオガラス
    • インタビュー シ的世界のインターフェース

 前号に引き続き、国語教育/近代文学/現代文化のクロスオーバーで文学研究の最前線を走る研究者、石原千秋先生にお話をうかがっております。今回は国語教育を中心に、教科書製作の話、学校のリアル、教師の立場なんかについていろいろ飛び交っております。小峰隆弘がまた今回もいい仕事しておりますですよ。

主幹の評論文。さっそく誤植を一箇所発見するもその論旨は三回にわたって展開された評論のシリーズの閉幕にふさわしい。評論の、ちょっと保守的だけどその意義を問いかけながら、遊具をシリアスゲームとしてみなしたくなる欲望についてちょこっと書いた一品。ややピリっとした唐辛子だと思って読むよろし。

哲学使いの十九歳(十六進法)、田島真知がS.E.に登場。ゲームと哲学について、ライトエッセイを装ったスパーヘビー級の「同一性に関する問題提起」となっております。こっそり駆使される分析系テクニックに玄人はニヤリ、何も知らない人も、「そんな話もアルカー」ってぐいぐい読ませる一品です。キュートで挑発的な文章にメロメロするよろし。

  • メディア、親しくさせるものとして
    • かつとんたろう

 視覚的メディア。意外と知られていそうで、美術界隈でばかりぐるぐる回る言説について、ちょっとこういう入り方はどうですか? なんていう一品。漢字が作り出す文章のリズムから、『idea』の『よつばとっ』特集号、『WALL・E』からゴッホの話まで、視覚デザインと私たちの生活と、そして芸術についてのアテンション。近代芸術から現代アートまで射程にいれる、視覚化の時代を楽しむための評論文。なかなかこれは面白いぜよ。

  • 歴史をひらく
    • 金井踏彦

 歴史ってんなんだ! わからん! なんていいつつ、人間の自助努力を中心にすえる歴史観からがらりと世界を変えて見せようと、金井せんせいが歴史の主体性について、博覧強記の資料をひきつつ、人の生きる世界の記述についてあれやこれやの悪戦苦闘。主体性、無数のキーワードを引っ張る。このエッセイが示すのは、歴史認識の問題そのものだけではなく、歴史というものにかかわるもっと大きな、大きすぎて見えない歯車を叩き壊そうという獰猛な意思じゃなかろーか!

  • 名前のいらない場所で

 『S.E.』初の写真集。名前が要らない場所で、ただあって、ただいてよいだけの場所の中をとりました。場所の名前も、言葉も、それから大きな意味づけも、誰が撮ったかも、気にしないでいい。そういうページがあってもいい。

  • Yukky
    • グッバイ

 ivoryの一人として活躍する短歌の人、yukkyの短歌。身体の欲する愛について、ためらうことのない表現で表現する彼女の新しいステージ描かれるそんな2ページ。ivory風にお届けします。すごくすごく悩んで、組み方を考えてみました。ルビも今回はないぜ! しかしこの歌集。おそらく彼女の新作を読んだあとで読むと、まったく別の印象をもってあなたに迫ってくることでしょう。ええ、僕もまた、なんというか、その「誰から誰へ」の愛なのか、というかそういうことについていろいろと考えさせれる2pになること請け合いです。
 ivoryも文学フリマに参加ブースはP-7です。

 今回はかなりガチです。内容は読んでのお楽しみ。市川さん、忙しいなか本当にありがとうございました。

  • 72p

 72ページ目の意味はみなさまで考えてみてください。