無駄話1
- シチュエーションといえば、今までの流れにまったく関係ないけれど、僕は「ここは俺に任せて先にいけ!」という台詞に無駄なポエジィを感じている。一番最初に眼にしたのはたしか『ドラゴンボール』で、直近では『天元突破グレンラガン』と『ツバサ(CLAMP)』である。
- この台詞は要するにエースを送り届けるために二番手の頼れる仲間が、自らを犠牲にして(さらにその犠牲がパーティ全体にとって、精神的、戦力的にも強い損失であることも重要だ)、時間稼ぎをするというシチュエーションなのだろうけれど、日常生活ではまずこのような状況は想定できない。
- 想定できないので、なおさら憧れる。もう一つは「ここは俺に任せて先にいけ!」という言い方には、「彼はここでこのような役目を負う人間ではない」というパーティの認識と「俺はここでこのような役目を負うしかない」という俺の認識とのズレによる感動というものがある。
- 読者はパーティ側でも、俺側の認識でもどちらにでも感情移入していいのだけれど、結局はこの「俺」の損失を悲しむことになるに違いない。
- 日常生活においては、そのような役割のズレが起こることは少ない。「ああ、あいつがやるでしょ」とか「どうせそれは君の仕事でしょう」という具合に、なあなあで仕事や作業の範囲は決められているのだ。だからまぁ、「あ、ごめんねー。そんなことまでやらせちゃって」ぐらいはがんばれば引き出せるにせよ、「○○ううううううう!! うぅ、どうして、どうして君があぁあ!」までは何があっても絶対にいかない。
- それから、人生においては大体「先」がない。「先にいけ」といって本当に行ってしまわれては困るような塔を、みんなは昇っているのだ。
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無駄話2
- はてなでワッショイさんろくまーーる!!